【2025年版】育休中におすすめの資格5選｜FP3級・簿記・医療事務は本当に取れる？

　「育休中におすすめの資格」と検索すると、魅力的な資格がずらっと並びます。でも、実際に育休を2年半取得し、その間にFP3級を取得したマネー調査員から見ると、現実的ではない資格が多いと感じています。

　例えば、宅建や保育士のような国家資格は、勉強量も多く通学や実習などが必要となると、育児との両立が本当に大変です。そもそも育児中は、寝不足で集中力も落ちやすく、決まった時間に勉強時間を確保するのが難しいのが現実です。
育休中のリスキリング発言で岸田元首相が炎上しましたが、子どもの看病や連日の夜泣き対応をしたことがないと、育休中は毎日のんびりランチタイムとでも思っていらっしゃるのかしらと思うほどです。

　とはいえ、毎日子どもの面倒ばかりで慌ただしく終わってしまい、社会から取り残されたような気持ちになるのも事実です。長年仕事をこなし、評価され給料をもらうという生活をしてきた方は、得も言えぬ焦りも感じると思います。

そこでみなさん思うわけです。｢復帰する前に、何か資格でも取っておこうかな･･･｣と。
育休中に焦りと不安が止まらなくて、FP3級を取得したマネー調査員には痛いほど気持ちが分かります。

　そこでこの記事では【実際に育休中でも取れる】【オンライン完結】【生活に活かせる】資格を厳選してご紹介します！

育休中の資格取得がキャリアに効く理由3選

1. 育休中の時間が｢資格｣として形に残る
   　赤ちゃん中心の生活で、気がつけば1日が終わっていた…という日々の中で、「今日はこれだけ勉強できた！」という実感や、実際に資格が取れたぞ！という達成感は、心の充実感にもつながります。まるで社会から取り残されたような気持ちになる育休ですが、少しゆとりのあるタイミングで学ぶことで、よりよい育児休業を過ごすことができると考えます。
2. 復職後や転職時の「自信」や「実績」になる
   　「資格を持っている」という事実は、再就職や転職活動でアピールポイントになります。
   　ただ、正直今回挙げた資格は基礎的なレベルなので、持っていれば絶対転職に有利！とか、企業で高く評価してもらえる！とは言い難いと考えます。
   　しかし、もしこれから紹介する資格を取得すれば企業や周囲の人にとって、確実に好印象だと思います。何故なら、子どもを産み育てるだけでも大変な育休中に、努力してスキルを身につけたという姿勢が、形として伝わるからです。さらに、基礎的な知識は身に付いていることが分かりますので、未経験者や実務経験なしの方でも、成長性を評価してもらえる可能性が大いにあります。
3. 子育てや家計管理に活かせるスキルが身につく
   　FP3級や簿記のような資格は、学んだ内容をそのまま家庭の家計管理や将来設計に活かすことができます。マネー調査員としては、育休中の勉強の最大のメリットはここにあるのではと感じています。
   　学生時代ならまだしも、仕事をしながらの資格取得になると｢転職に有利｣｢給料が上がる｣｢昇進する｣といった必ず成果が得られるものを優先しがちなだと思うのですが、それはあなたの人生のごく一部です。
   育休中のメインは育児ですので、絶対に食える資格を取らなきゃいけないわけではありません。子育てや家計簿管理に活かせる、人生が豊かになるスキルを身につける大チャンスです。

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【2025年版】育休中におすすめの資格ランキング5選

第1位：FP3級｜育休中に人気の理由＆取得のコツ

• 家計、保険、教育費など、子育てに必要なお金の知識が身につく
• スマホやYouTubeでの勉強にも対応しやすい
• 子育てママでも挑戦しやすい資格
• 試験は全国対応＆年3回、独学や通信講座でもOK
• 生活に直結する内容だから、学習が実用的で楽しい！

📘 試験で問われる主な内容

• ライフプランニングと資金計画（教育資金や住宅資金など）
• リスク管理（生命保険・医療保険などの基礎）
• 金融資産運用（株式や投資信託などの基本知識）
• タックスプランニング（税金のしくみと節税知識）
• 不動産（住宅購入や賃貸に関する基本知識）
• 相続・事業承継（遺産相続や相続税の基礎）

💰 取得費用の目安：約6,000円〜20,000円（テキスト代＋受験料）
🕒 学習時間の目安：約80〜120時間（約1〜2ヶ月）

マネー調査員が使用した参考書:FP3級合格のトリセツ 速習テキスト 2025-26年版

第2位：簿記3級｜副業・家計・在宅ワークに活かせる資格

• 家計簿レベルから一歩進んだ「お金の記録と管理」が学べる
• 副業の売上・経費の記録や、家計管理にもすぐ活かせる
• クラウド会計ソフトとの相性も◎
• 在宅ワークにも活かせる資格として人気
• スマホやYouTubeでの独学OK、動画講座も豊富
• 育休中にスキルアップしたい人にぴったりの資格

📘 試験で問われる主な内容

• 仕訳（しわけ）：お金の動きを「何のために使ったか」を記録
  　→ 家計簿を正確につける力が身につきます
• 帳簿の記入と集計：毎日の取引を記録し、月末に集計する方法
  　→ 副業やフリマアプリでのお金の管理にも役立ちます
• 貸借対照表・損益計算書の作成：財産と利益を見える化
  　→ 家計の「今の資産は？」「今年の黒字or赤字？」が分かる
• 現金・預金・売掛金・仕入・売上の処理：日常に近い例が多く学びやすい
  　→ お小遣い帳感覚で理解でき、実生活と直結！

💰 取得費用の目安：約10,000円〜25,000円（通信講座・受験料）
🕒 学習時間の目安：約100〜120時間（約2ヶ月）

よく売れている教科書:📖みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級

ドトールと銀座ルノアールのコーヒーの価格はなぜ違うのか？
三菱UFJ銀行とスルガ銀行とセブン銀行の違いは？など面白いお話がたくさんあるオススメの本:
📖会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方

第3位：チャイルドカウンセラー＆家族療法カウンセラー

• 通信講座で完結！在宅学習で無理なく取得可能
• 子どもの発達や親子関係への理解が深まり、育児にすぐ活かせる
• 家族間のコミュニケーション改善や、育児ストレス対策にも◎
• 心理学初心者にもやさしいカリキュラム
• 在宅ワークにも活かせる資格として人気

📘 試験で問われる主な内容

• 子どもの発達心理学：年齢ごとの心の発達を学ぶ
  　→「今のイヤイヤ期って、どう接すればいい？」が分かるように
• 親子の関係性と育て方：信頼関係を築く接し方
  　→「怒らずに伝える」「自己肯定感を育む」関わり方のヒントに
• 傾聴とカウンセリングの基本：話の聞き方・共感の方法
  　→ 子どもの気持ちに寄り添い、家族の会話が変わる
• 家族療法の考え方：家族全体を一つの“チーム”と捉える視点
  　→ 夫婦間やきょうだい関係にも応用できるスキル

💰 取得費用の目安：約35,000円〜60,000円（通信講座費用）
🕒 学習時間の目安：約60〜100時間（〜約4ヶ月）

第4位：医療事務｜子育てママに人気の在宅・パート資格

• ユーキャン・ニチイなど通信講座が豊富で学習しやすい
• 在宅ワークにも活かせる資格として人気
• ママ歓迎の医療事務パートやアルバイトの求人が多く、復職後も活かせる
• 就職サポートつきコースもあり、ブランク明けの再スタートにも◎

📘 試験で問われる主な内容

• 診療報酬請求事務（レセプト業務）
  　→ 医療機関での“お会計の裏側”を理解。保険点数の仕組みが分かる
• 医療保険制度の仕組み
  　→ 健康保険・高額療養費・医療費控除など、家庭の医療費管理にも応用可能
• 受付・電話応対などの基本マナー
  　→ 接客・事務全般にも通じる「ビジネスマナー」が身につく
• カルテ管理・診療報酬明細の読解
  　→ 医療現場での基本用語や流れを理解し、実務で即戦力に

💰 取得費用の目安：約30,000円〜60,000円（通信講座・受験料込）
🕒 学習時間の目安：約150〜200時間（〜約4ヶ月）

第5位：TOEIC｜英語力UP＋将来の選択肢に

• リスニング中心でスキマ時間学習にぴったり
• 英語育児やグローバルな仕事にも活かせる
• 育休中にスキルアップしたい人にぴったりの資格
• スマホアプリやオンライン模試が充実しており、独学しやすいのも魅力

📘 試験で問われる主な内容（600点目標）

• リスニングセクション（約45分）
  　→ 英会話・ナレーションなどを聞き取り、設問に答える形式。育児中の“耳だけ学習”にも最適
• リーディングセクション（約75分）
  　→ 文法・語彙・読解力を問う問題構成。英文メールや広告、説明書の読解力アップに
• 文法・語彙問題
  　→ 英文を正しく理解するための基本ルールが身につく（英語のSNSや子ども向け絵本にも応用可）
• 日常生活・職場でのシーンを想定した問題
  　→ 子どもと英語で遊ぶ／将来の教育や仕事に備える基礎力に

💰 取得費用の目安：約7,810円（公開テスト1回）＋参考書代
🕒 学習時間の目安：約100〜150時間（約2ヶ月）

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おすすめしない資格（現実的な理由つき）

　ネットで「育休中のおすすめ資格」と検索すると、宅地建物取引士（宅建）や保育士といった人気資格が必ずといっていいほど紹介されています。

もちろん、実際に育休中に努力して取得し、その後のキャリアに活かしている方もいらっしゃると思いますし、本当にすごいことだと感じます。

ただ、育休を2年半取得し、FP3級を実際に取ったマネー調査員の体感としては、下記のような条件が必要な資格はあまりオススメしません。

❌オススメしない資格その1：毎日決まった学習時間が必要な資格

• 宅建や行政書士などは合格まで300〜600時間以上の学習が必要とされ、「毎日2〜3時間机に向かって集中」というスタイルが前提です。
• しかし、赤ちゃんの生活リズムは日によって大きく変わるため、予定通りに勉強時間を確保するのが難しいのが現実です。赤ちゃんを定期的に預かって貰える体制があったり、必ずまとまって寝てくれる子だったり、やる気に満ち溢れている方でない限り、安易にオススメはできないと考えます。

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❌オススメしない資格その2：通学・実技・外出が必須のものも

• 保育士や介護福祉士は、通学・実習・実技試験（音楽・絵画など）が必要なことも。
• ヨガインストラクターやアロマ検定なども、資格取得に対面レッスンが求められる場合があります。
• 子どもを預けられなかったり、外出が制限されがちな育休中には、現実的に通いづらいことが多いです。

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❌オススメしない資格その3：長期のスケジュール管理が必要な資格

• 例えば社会福祉士や中小企業診断士のような資格は、受験までに半年〜1年以上の計画的な学習が必要です。
• 育休中は「子どもの急な発熱」「保育園見学」「職場との連絡」など、予定外のタスクが多く発生するため、
  長期スケジュールが崩れてしまい、モチベーションの維持が難しくなるケースも。

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💡 だからこそ大事なのは“今の自分に合った資格選び”！

育休中におすすめの資格とは：

✅ スマホやYouTubeでスキマ時間に学べる
✅ オンライン完結（通学・実技なし）
✅ 合格までの学習時間が100時間前後
✅ 家計・育児・転職に「すぐ役立つ」内容

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「せっかくの育休中に頑張りたい！」という気持ちはとても素晴らしいもの。
だからこそ、無理せず、でもちゃんと成果につながる資格を選ぶことが成功の秘訣です。

育休中でも資格を取るための3つの時短勉強術

✅ コツ1：スマホアプリやYouTubeを活用する

• 赤ちゃんを抱っこしながらでも、耳だけで学習できる音声講座やYouTubeは心強い味方！
• 実際にマネー調査員も「FP3級の無料解説動画」や「簿記の暗記アプリ」などを活用して、すきま時間を徹底活用しました。
• オススメの学習サービス例：
  • 📱 スタディング：スマホ1台で完結、通勤・育児の合間に最適
  • 📱 資格スクエア：司法系など難関資格にも対応、図解や音声が豊富
  • 📱 YouTubeの資格系チャンネル：無料で良質な講義が多く、再生速度も調整可能。
    • 💡お気に入り登録や再生リスト化しておけば、スキマ時間でもすぐにアクセスできて便利！

💡寝かしつけ中・授乳中･調理中など、“ながら勉強”ができる教材を選ぶのがポイント！

✅ コツ2：スキマ時間を見つけて学習を習慣化する

• 「1日30分以上勉強しなきゃ！」と思うと続きません。
• 育児中こそ、“できる日”に集中するのではなく、時間が空いた瞬間“できるときにやる”ことが大切。
• 例：
  • 🌅 寝かしつけに成功した後、だらだらスマホを見る代わりに、サクッと学習
  • 🚿パートナーが子どもをお風呂に入れている僅かな間にアプリで1問解く
  • 🌙 ベビーカーでお散歩中に子どもが寝たら、片耳だけイヤホンで学習動画を聞くなど

📌 「座ったら1秒で始められる」勉強環境を整えるのも大事！

• 参考書・ノート・ペンを出しっぱなしにしておいて、座ると1秒で学習できる専用スペースを確保。
• 片付けや準備の手間をなくせば、“やる気が出ない日”でも自然と始められます。

📣 勉強していることを周囲に話すのも効果的！

• 家族や友人に話すことで「応援してもらえる」「サポートしてもらえる」ことも。
• 言葉にすることで、「なぜその資格を取るのか」「取ったらどうしたいのか」が明確になり、モチベーションもぐんとアップします！

✅ コツ3：政府のリスキリング支援制度をフル活用する

「育休中だから収入が減ってて勉強どころじゃない…」という方も多いはず。
でも、以下のような制度を使えば、お金の不安を減らして安心して学べます！

📌 教育訓練給付制度（一般・専門実践）

• 対象講座を受講・修了し、試験に合格すれば受講料の最大70%が戻ってくる制度！
• FPや簿記、医療事務、IT系など、幅広い講座が対象。
• 一定の就業歴があれば、育休中でも申請可能。

参考:教育訓練給付制度(厚生労働省)

📌 ハロートレーニング（離職者訓練・求職者支援訓練）

• 国が実施している無料または低額の職業訓練講座。
• 子育てママ向けコース（医療事務、保育補助、ITスキルなど）もあり、地域によってはオンライン対応も進んでいます。

参考:ハロートレーニング（離職者訓練・求職者支援訓練）(厚生労働省)

📌 キャリアコンサルティング（ハローワーク・自治体）

• 自分に合った資格や学習法を無料で相談できるサービス。
• 全国47都道府県の各支援センター及びハローワークに併設するキャリア形成・リスキリング相談コーナーで実施
• 将来の働き方に悩んでいる人にもオススメ！

参考:キャリア形成・リスキリング推進事業(厚生労働省委託事業キャリア形成･リスキリング推進事業)

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育休中でも資格は取れる？よくある不安を解消！

Q. 赤ちゃんがいても本当に勉強できるの？

A. 赤ちゃんの性格や体調などもありますので、毎日は難しいかもしれません。ただ作業しながら動画をながら見したり、スマホのアプリで完結できたりするので、1日10〜20分の積み重ねでも十分合格を目指せると考えます。

Q. 復職後に役立つ資格ってある？

A. 医療事務や簿記は復職後の時短勤務や在宅ワークにも直結します。

Q. 育児中でも試験は受けに行けますか？

A. FPや簿記、TOEICなどはオンライン試験や全国会場受験に対応しており、受験日程も選べます。ご家族や外部サービスで赤ちゃんを預かってもらえる日に合わせて受験が出来ます。

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まとめ｜育休は「自分の未来に投資できる時間」

育休中は、慌ただしい育児の合間でも「自分に向き合える時間」が少しだけ持てる貴重な時期です。勉強すること自体がリフレッシュにもなりますし、将来のための準備にもなります。

まずは、育児にも活かせる「FP3級」や「簿記3級」など、やさしい資格から一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか？