育児休業給付金を満額もらいながら会社にバレずに副業する方法
育休中、まとまった収入は「育児休業給付金」だけ。とはいえ、出費はむしろ増える一方で、「ちょっとだけ副業して生活費の足しにしたい」という方も多いのではないでしょうか。
でも気になるのは、「育児休業給付金が減る?」「会社にバレる?」「そもそも副業していいの?」という疑問。
この記事では、法律上のルール・育児休業給付金の満額受給の条件・会社にバレない副業のやり方・確定申告での対処方法まで、体験ベースでわかりやすく解説します!
\色々と対策が面倒❌️という方は自分の働いている会社から仕事を貰う方法もあります!こちらの記事からどうぞ/
育休中の副業はOK?育児休業給付金を満額受け取るための条件とは
「育児休業給付金 副業 バレる」などと検索して不安になった方もご安心ください。条件を守れば、副業をしても育児休業給付金は満額受け取れる可能性があります。
- 育児休業中でも、副業は「法律上はOK」
- ただし、育児休業給付金の受給ルールには注意が必要
📌厚生労働省:育児休業中の就労について
厚生労働省のルールをざっくり解説
育児休業給付金は、「休業している間の生活を支えるため」の制度なので、基本的には「働いていないこと」が前提です。つまり、会社に復帰して働いていたり、別の仕事をフルタイムでしていたりすると、育児休業給付金の対象から外れてしまう可能性があります。
\ちなみに、育児休業給付金とは?こちらの記事でも詳しく解説しています/
ただし、厚生労働省が定めるルールでは、以下のようなセーフの範囲が明確に示されています。
✅副業しながら育児休業給付金の支給を受け取れる条件
- 就労が月10日以下、または10日を超える場合は80時間以下であること
- 「育児休業中の就労によって支払われた賃金※1」+「育児休業給付金」の合計額が、「休業開始前の賃金※2の80%」を超えないこと。超えた分だけ、減額されます。つまり※1が13%未満であればOK
- 育休前の1ヶ月の平均賃金が仮に30万円(手取りではなく)だった場合、 月3.9万円未満の副業収入ならOK
- ※2ここでいう賃金とはいわゆる“手取り”ではなく、社会保険料や税金が引かれる前の金額(=額面)
この条件を満たしていれば、副業をしていても育児休業給付金が減額されることなく支給される可能性が高くなります。
🔍なぜこのようなルールがあるの?
副業や短時間の在宅ワークなど、育児と両立できる働き方が広がってきたことにより、「少しだけ働く」という人も増えています。
そのため、厚生労働省は「完全に働いていない状態でなくても、一定の範囲なら給付金支給を認める」という柔軟なルールを設けているのです。
副業内容 | セーフ? | コメント |
---|---|---|
メルカリなどの物販(月1〜2回) | ◎ | 就労日数にカウントされにくい |
アンケート回答、ポイントサイト | ◎ | 数分の作業で“就労”とみなされにくい |
ブログ・SNSアフィリエイト | ◎ | 作業の明確な「日数」がないためグレーだが実質セーフなことが多い |
時給制で1日6時間×週2の在宅ワーク | △ | 月10日以上、または80時間を超えると減額対象に |
毎日2〜3時間のフルリモート勤務 | ✕ | 月80時間超の可能性があり要注意 |
- 厚生労働省:育児休業中の就労について
- 厚生労働省:Q22 育児休業期間中に就業した場合、育児休業給付金はどうなりますか。
- 厚生労働省:Q23 育児休業期間中に就業し、育児休業期間中に賃金が支払われた場合、育児休業給付金はどうなりますか。
育児休業給付金の副業でバレる理由とは?会社に知られないための注意点3つ
育休中に副業をすると、特に気になるのが「育児休業給付金 副業 バレるって本当?」という疑問。実は、副業が会社にバレる主な原因は大きく3つあります。
① 会社への住民税の通知でバレる
育休中に副業で所得が発生すると翌年に住民税が課税されます。問題なのはこの「住民税」の納付方法です。
住民税の納付方法には2種類あります。一つは住民税を給与から天引きして納付する方法「特別徴収」、もう一つは自分で納付書を使って納める方法「普通徴収」です。会社にお勤めの場合はほぼ「特別徴収」になっています。
確定申告をすると、副業分の住民税も計算されます。何も対策をしないと原則「特別徴収」になっていますので、本業の会社に対して、「副業の住民税を含めた合計額」が通知されます。会社の給与担当者が「え?去年の年収より住民税が高くない?」と気づけば、副業が発覚する原因になります。
普通徴収にすると、副業分の住民税は会社に通知されず、自宅に納付書が届いて自分で支払うだけになります。
しかし念の為、確定申告後は市区町村に直接連絡して「普通徴収になっているか?」を確認しましょう。市区町村が処理ミスをして特別徴収のまま会社に通知がいくケースが過去に報告されています。

引用:確定申告書B(国税庁)
副業が年間20万円以下なら確定申告は不要?でも住民税には注意!
副業の所得が年間20万円以下であれば、所得税の確定申告は原則不要※3とされています(※給与所得者で他に申告義務がない場合)。ただし注意すべきは、「申告不要=何もしなくてOK」ではないという点です。
所得税の確定申告は不要でも、住民税の課税対象にはなります。そのため、多くの自治体では20万円以下の所得についても、住民税のために市区町村に申告は必要となっています。
これは、所得税と住民税では納める先(管轄)が異なるからです。所得税は国、住民税は地方自治体に納めます。少しややこしいですが、重要な違いです。
※3:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人(国税庁)
副業が年間20万円以下なら住民税はどうしたらいいのか?
副業の所得が20万円を超える場合 → 確定申告で住民税の普通徴収を選択すればOK
副業の所得が20万円以下の場合 → 市区町村のサイトで「住民税申告書」または「所得申告書」を入手し副業の収入と経費を記入、申告書に「住民税は普通徴収(自分で納付)」の欄があれば、必ずチェックを入れ、申告書を郵送・窓口・eLTaxで提出すればOK

② 育児休業給付金申請書の「就労日数」記載でバレる
育児休業給付金は、原則「就労していないこと」を前提に支給されます。そのため、毎月の申請時に「その月に働いたかどうか」などを申告する欄があります。会社経由で育児休業給付金を申請している場合(多くの場合、会社が取りまとめてハローワークに提出)、就労日数などの記載は一度会社の人事や総務の目を通ることになりますので、ここでバレます。
つまり会社経由ではなく、ハローワークに自己申請している場合、副業が会社にバレる可能性はかなり低くなります。理由はシンプルで、副業に関する「就労日数」や「収入の有無」を記載した申請書を、会社が見ることがないからです。
📄「育児休業給付金 支給申請書」で記載する内容
- 就労した日数
- 就労した時間
- 賃金の支払有無 など
③ SNSや口頭など、社内情報からの発覚
育児休業中に副業をしていても、就労時間・税金の申告・申請手続きに問題がなければ基本的にバレません。しかし、意外と盲点なのが「社内の人に知られて広がる」パターンです。副業を続けたいなら、「実名を出さない」「会社の人にSNSアカウントを知られない」ことが最も確実な防御策。匿名で活動できるサービスを選ぶ、SNSでは副業アカウントを分けるなどの工夫をしましょう。
- 友人・元同僚との雑談やLINEでうっかり話す
- SNS投稿が原因でバレる
- 登録しているサービスのプロフィール写真が自分の顔
- メルカリやココナラでアイコンが実名+居住地エリアなど
SNSで副業がバレないための対策 | 内容 |
---|---|
① 実名・会社名・顔写真を出さない | プロフィールや投稿内容で身元が分からないようにする |
② アカウント名は副業専用&匿名で | SNSアカウントは「副業用」と「プライベート用」で完全に分ける |
③ ハッシュタグや投稿内容に注意 | 「#育休中」「#副業で10万」などは意外と検索で見られやすい |
④ Google検索にヒットさせない工夫を | 本名でブログを書かない/検索避け設定もあり |
⑤ LINE・Zoom名義も分ける | オンライン講座や取引でも、本名を使わないよう注意 |
育休中でもバレずに副業できる!育児休業給付金を減らさないための対策5選
「副業 バレない方法 育休」といったワードで検索する方が増えている今、きちんと対策しておくことで育児休業給付金を守りながら安心して収入を得られます。
① 確定申告で副業収入を申告しよう(年末調整に入れない)
副業で得た所得が年間20万円超の場合は、原則「確定申告」が必要になります。会社員だとなかなか確定申告をする機会がないので不安かもしれませんが、オンラインでできるe-Taxもありますので実はそんなに難しくありません。
例えば、2025年に副業で所得が20万円超の場合は会社で年末調整の後、2026年2月17日(月)から3月16日(月)にかけて確定申告を行えば大丈夫です。
✅ポイント
- 副業分は確定申告で別処理することで、会社側には一切伝わらない
- 税務署と市区町村には申告されるが、会社には共有されない
📝補足
- 住民税対策(次項)とセットで行えば、バレるリスクを大幅に減らせます
- 所得が20万円以下でも「住民税の申告」だけは必要(※自治体に提出)
② 住民税の通知で副業がバレないように!確定申告で「普通徴収」を選ぶやり方
副業収入があると、住民税にも課税されます。通常は「給与から天引き(特別徴収)」で会社に通知が行きますが、それでは副業がバレてしまう可能性大!これを回避するためには確定申告書の「住民税に関する事項」にて「自分で納付(普通徴収)」にチェックを入れてください。確定申告の普通徴収のやり方は、このチェックを選ぶだけです。会社に住民税が通知されず、自宅に納付書が届きます。
ちなみに副業で得た所得が年間20万円以下で確定申告しない場合も、市区町村に「住民税申告書」を提出し、普通徴収を選べばOKです。
確定申告後は市区町村に直接連絡して「普通徴収になっているか?」を確認
確定申告書で「普通徴収(自分で納付)」にチェックを入れても、市区町村が処理ミスをして「特別徴収(会社経由)」にしてしまうことがあります。確定申告後、住民税の通知書が届く6月前後に内容を確認をすると安心です。
③ 就労扱いになりにくい副業を選ぶ(例:数分単位のアンケートなど)
育児休業給付金では、「月10日超」または「80時間超」の就労があると減額される可能性があります。また、就労とみなされるかどうかの判断はグレーな場合もあるため、リスクをより低く抑えたい方は、就労とみなされにくい副業から始めるのも一つの手です。
就業とみなされにくい副業
- ポイントサイトやデジタル商品の販売など、作業実績が明確でないものは“就労扱い”にされにくい
- 時間や頻度が少なければ、育児休業給付金の減額対象から外れる可能性が高まります
④ ハローワーク申請を「会社経由」ではなく「個人申請」する
育児休業給付金の申請書には「就労日数」「収入の有無」の記載欄があります。これを会社経由で申請すると、内容を会社が確認する機会があるため、副業がバレる可能性が上がります。
✅対策
- 自己申請が可能かどうかは、勤務先の所在地を管轄するハローワークに確認しましょう
- ハローワークにも守秘義務がありますので、問い合わせただけで会社に連絡が行くことはありません
- 電話で「育児休業給付金を自己申請したいのですが、〇〇市にある会社に勤めていて、〇〇ハローワークが管轄かと思い確認しました。自己申請は可能でしょうか?」でOKです。
- 自己申請なら、記載した就労情報を会社が確認することはありません
📝補足
- 会社によっては「会社経由でしか受付不可」としている場合もあるので、事前確認が必須
- 自己申請は書類記入ミスや期限遅れが自己責任になるため、しっかり管理を
- 申請内容に不備・矛盾があるときハローワークが会社に確認を取る可能性もあります
⑤副業の支払い先は、個人口座&別名義で管理
副業の報酬が本業と同じ口座に入ると、確定申告や帳簿整理の際に収支が混ざってしまい、管理が複雑になります。
また、住民税通知などをきっかけに「収入が多い」と思われた場合、口座の動きが見られる可能性もゼロではありません。
✅対策
- 副業専用の銀行口座を用意(ネット銀行や楽天銀行などがおすすめ)
- 収入と経費の出入りを分けることで、帳簿もスッキリ
- 家族名義やビジネス名義にできなくても、自分の名義でOK。“用途で分ける”のがポイントです
📝補足
- クラウドワークスやココナラでは、ペンネーム登録やニックネームで活動することも可能
- 取引先やプラットフォームにも本名を知られにくく、身バレ防止にも役立ちます

会社に副業がバレる例外的ケース
「会社にバレない5つの対策」をすべて実践しても、完全にリスクゼロとは言い切れない落とし穴や例外的ケースがいくつか存在します。ここでは、想定される「バレるリスク」や「注意点」すべてを、できる限り網羅してご紹介します。
ふるさと納税の「ワンストップ特例制度」を使うと副業収入が会社にバレる可能性あり
- 「ワンストップ特例制度」は住民税の減額分が会社の住民税通知に反映される
- 本業+副業の合計所得で住民税が計算されるため、会社が「所得多いな?」と違和感を覚えるリスク
🔍対策
- 副業している人は、ふるさと納税は確定申告ですべて処理するのがおすすめ
- ワンストップ特例制度は使わない方が無難
副業収入の振込先口座が本業の給与口座と同じ
副業収入が入金される口座が会社の経理で見られることは通常ありませんが、住宅ローン審査や扶養の見直し時に通帳を提出した場合、入金履歴で発覚する可能性あり
🔍対策
- 副業専用の口座を開設して、収入・経費はすべてそちらで管理
マイナンバー制度との連携に不安を感じる人も
副業収入はマイナンバーで紐づくため、「会社に通知されるのでは?」と不安になる人もいますが…
🔍補足
- マイナンバーと会社は直接リンクしていない
- 税務署や市区町村には通知されるが、会社には届かない(住民税通知がきっかけで発覚するパターンが大半)
\色々と対策が面倒❌️という方は自分の働いている会社から仕事を貰う方法もあります!こちらの記事からどうぞ/
まとめ:育児休業給付金と副業、確定申告でバレないために守るべきこと
この記事では、「育休中 副業 確定申告」「育児休業給付金 副業 バレる」といった検索で不安を抱える方に向けて、安心して行動できる方法を紹介しました。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです!
- 法律上は副業はOK。ただし、育児休業給付金との兼ね合いに注意
- バレないポイントは「税金の処理」「育児休業給付金の記載方法」「SNSの使い方」
- 特に確定申告で「普通徴収」を選ぶことは超重要!

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